京都市のみなさま こんにちは!
本日は前回に続き、乳歯と永久歯について、また注意すべき点についてご案内いたします。
乳歯は全部で20本
乳歯は全部生えると20本になります。乳中切歯から乳犬歯までが前歯と呼ばれ、残り2本が奥歯の形になつている5種類の歯で構成されています。
一般的には生後8か月前後頃から下の乳中切歯から生えはじめることが多く、その後、上の乳中切歯、そして前から奥へと順に2~3年かけて生え揃っていきます。
ただしあくまでも目安であり、必ずしもそのように生え揃わない場合もあったり、赤ちゃんによっては生える順番が違ったり、ほかのお子さまと比べて遅くなることもあります。
乳歯が生えることにより、物を噛むことが可能になります。そして噛むことによって顔の形が整い始めます。
注意をしないといけないことは、乳歯の歯並びはそのまま次に生えてくる永久歯に影響しますので、十分な気配りが必要です。
誕生前からのお子さまのオーラルケア
乳歯の芽は歯胚(しはい)と呼ばれ、大体妊娠6~8週頃にでき始めます。そして妊娠4~5か月頃には永久歯の歯胚の一部もつくられ始めます。
歯胚は生後の歯の大きさや形、歯並びまで決める大切な細胞です。この細胞の成長も母親の栄養状態と密接な関係にありますので、バランスの良い食生活を心がけるようにしましょう。
乳歯は永久歯より小さくて弱い
乳歯と永久歯の構造は基本的に同じですが、乳歯は永久歯より小さい分、エナメル質と象牙質が薄くなっています。
そのためむし歯になると、あっという間に歯髄(神経)までむし歯菌が達してしまいますので要注意です。
生え始めの歯は未完成な状態で唾液の中からカルシウムやリン酸を取り込んで、エナメル質を丈夫に成長させていきます。乳歯から永久歯に生え変わる時期は、抜けかかってぐらぐらしている乳歯や、生え始めたばかりの永久歯も混在している為に、歯みがきも不十分になりがちです。
目安としては乳歯は生え始めから2年、永久歯で約3年間はむし歯にならない様に、磨きやすい歯ブラシを選んだり、磨き方を工夫する必要があります。乳歯が生えてきたら自宅でのケアは勿論、歯科医院で定期検診を受けるようにしてください。