京都市中京区の歯科・歯医者|あきデンタルクリニック|禁煙しませんか?喫煙で起こるお口の問題3

禁煙しませんか?喫煙で起こるお口の問題3

京都市の皆さま、こんにちは!あきデンタルクリニックです。
前回は歯ぐきへの影響とヤニ汚れについてお伝えしました。繰り返しになりますが、ヤニ汚れは歯周病のもととなる歯垢(プラーク)・歯石を溜めやすくしますので、喫煙者の方は特に気を付けてください。
今回は喫煙が原因で起こる口臭と口腔がんについて、ご案内します。

あきデンタルクリニックの歯科情報イラストタバコを吸うと口臭がひどくなる原因は?
タバコを吸うことで口臭がひどくなると言われています。
しかし火をつける前のタバコのにおいをかいだとしても「くさい」とは感じません。
これはにおいのもとが「タバコ」そのものではなく、「タバコの煙」に含まれる有害物質であるタールとニコチンが主な原因だからです。

タールそのものが独特のにおいを持っており、喫煙により口腔内で舌や歯、歯垢、歯石などにも付着します。付着したにおいはそのまま口腔内に残り、それが口臭の原因のひとつになっているのです。
ニコチンはにおいではなくその化学物質特有の作用が口臭の原因につながります。作用として血管の収縮や血圧上昇が引き起こされます。
もちろん口腔内の血液循環機能も低下しますので、唾液の分泌が抑制されてしまい、結果として口腔内に菌が繁殖しやすくなり、悪臭が発生してしまいます。
口臭を悪化させる原因として他にも利尿作用のコーヒーや紅茶などや糖質の多い飲み物は、体内の水分量を減らしたり、口腔内に残るタールの量を増加させる恐れがあります。

恐ろしいのは口腔がん発症のリスク増
タバコを吸うことで起こる口腔内のトラブルで恐ろしいのは、口腔がんができやすくなるということがあげられます。
具体的な数値として挙げると、発症のリスクは非喫煙者の約7 倍、死亡率も約4 倍高いと言われており、タバコを吸われる方はその危険性を十分理解しておかなくてはなりません。
口腔がんは40~60 歳代が最も発症しやすく、高齢になるほど多くなります。性別で見ても男性の喫煙者が多いことと比例して、口腔がんは女性よりも男性のほうが発症率は高いです。
早期に発見し、治療をすれば比較的予後も良好ながんなので、定期的に自分の口腔内をチェックしたり、症状を理解し疑わしい場合は医療機関に受診しましょう。
口腔がんの一番の原因は喫煙ですが、それ以外にも飲酒や熱い食べ物や飲み物を習慣的にとることで、口腔内への刺激により細胞ががん化することもあります。
タバコも吸わず、お酒も飲まない、という方でも、合わない入れ歯や詰め物の取れた歯やむし歯を放置することも、食習慣同様に刺激を与え続けることになり、口腔がんを作ってしまう原因となります。

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