京都市中京区の歯科・歯医者|あきデンタルクリニック|季節の変わり目には・・(歯周病)

季節の変わり目には・・(歯周病)

京都市の皆さま、こんにちは!あきデンタルクリニックです。 本日は「歯周病」に関する歯科情報をご案内いたします。

前回もお伝えしましたが、季節の変わり目は寒暖の差が激しく、体調を崩しやすい時期でもあります。親知らずについてはご案内いたしましたが、実は気象の変化が大きいと1日2日後に歯周炎が悪化することが最近の研究で明らかになっています。

京都市中京区あきデンタルクリニックのドクターイラスト気象の変化(気圧や気温)との関連性
人間を取り巻くさまざまな環境が 生体に影響を及ぼすことは「生気象学」とよばれ以前より研究がなされていました。現在では、気管支鳴息、頭痛、関節痛、心筋梗塞、脳梗塞、うつ病、リウマチ、 顎関節痛などの疾患と気象の変化との関連性が明らかになってきております。

以前から「飛行機に乗ると歯が痛くなる」とよく言われていましたが、気象の変化が急性の歯周炎を引き起こす要因の一つになる?と考えられ研究が進められていました。

<<岡山大学での研究内容の結果を抜粋してご紹介いたします>>

岡山大学の研究によって、153人の症状が出始めた日の気温、気圧、風速、降水量、日照時間の調査を行いました。 その結果、気圧、気温、風速の3つ が慢性歯周炎の急性増悪に関わっていることが判明しました。

具体的には
「気圧の毎時減少変化の最大値が大きい日の2日後」
「気温の毎時増加変化の最大値が大きい日の翌日」
に、慢性歯周炎の症状が悪化した人が多く、また
「最大風速が大きい日の3日後」

では症状が悪化する人が少なかったのです。

つまり、短時間で気圧が急激に変化したり、気温の変化が大きかった日の後には歯周病が悪化したのです。

気象が与える影響
気圧や気温の急激な変化が慢性歯周炎の急性増悪に関わるメカニズム についてはまだはっきりとしたことが判明していません。
しかし気圧の変化は体内のホルモンバランスに影響を与えることは判明しており、特にアドレナリンは歯周炎関連細菌の増殖に関係しています。
また気温の変化は炎症にかかわるサイトカインとよばれる物質の発生に大きく関与していることもわかっています。

歯周病40歳以上の日本人の約8割が躍患している疾病で、歯の喪失原因の約4割を占めています。特に初期段階では自覚症状も少なく、ある程度進行したのちに歯周病に気付くことも多くあります。季節の変わり目であるこの時期、痛みや違和感を感じたら歯周病が進行しているかもしれません。歯周病は早期発見・早期治療でほぼ改善されますので、異常を感じたら早めに受診してください。

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