京都市の皆さま、こんにちは!あきデンタルクリニックです。
本日はホワイトニングについてご案内いたします。
ホワイトニングで白いきれいな歯を手に入れた後、特に気をつけたいのは、日々の食事です。せっかく白くした歯も、食事次第でまた着色してしまうおそれがあります。
ホワイトニング注意点
注意したいホワイトニング処置後
ホワイトニング処置後は非常に歯が着色しやすい状態で注意が必要です。
ホワイトニングは、歯の汚れと一緒に歯のペリクルとよばれる皮膜を取り除いています。そのため歯の表面のエナメル質がむき出しの状態になっており、歯が着色しやすい状態になってるからです
この歯の皮膜は時間が経てばまた再生されますが、再生には最大約24時間かかります。食べ物や飲み物などによって歯の表面に色素がつかないよう、ホワイトニング処置後の食事には注意が必要です。
クリニックで行う「オフィスホワイトニング」処置後は約24時間、自宅で行う「ホームホワイトニング」処置後は2~4時間は色の濃い飲食物は避けてください。
酸性の強い食品は注意
ホワイトニングによってエナメル質がむき出しになると、一時的な脱灰状態(カルシウムが奪われやすい状態)になっています。歯は脱灰しても再石灰化されて時間が経てば再び元に戻りますが、酸性の強い食品をとると元に戻りにくくなり、歯が沁みたりする場合があります。
ホワイトニング効果の持続期間
ホワイトニングを行って歯が白くなっても、その効果は永久には続きません。
ホワイトニングでは過酸化水素という薬剤で歯を白くしますが、色素は時間とともに後戻りしてしまいます。ホワイトニングの効果が持続するのは環境によって左右されますが、約3~10ヶ月程度といわれています。
着色しやすい食事について
ホワイトニング後でもいつものように食事をとることは差し支えありません。しかし着色しやすい食べ物や飲み物は避けるようにしたほうがホワイトニング効果は持続します。
ではどのような食材に注意するのが良いのでしょうか。
●醤油、味噌、ソース、タレ、緑黄色野菜など、食材や調味料そのものの色が濃い食べ物は、唾液に色がつきやすく、その唾液の色が歯に着色してしまいます。調味料は味噌、ソースよりも塩やハーブスパイスにしましょう。
●ポリフェノールを多く含む赤ワインは健康によいとされていますが、着色汚れが最もつきやすいのでホワイトニング後は避けたほうが無難です。赤ワイン、ブドウ、チョコレート、イチゴ、ブルーベリーなどが該当します。※チョコレートやココアには、カカオマスポリフェノールという成分が含まれています。
●タンニンやカテキンを含むもの避けたほうが無難です。タンニンはポリフェノールの一種で、いわゆる「渋」といわれる成分です。食器に茶渋がつくように、タンニンは歯を着色してしまう可能性があります。コーヒー、ウーロン茶、紅茶、緑茶、 ほうじ茶などが該当します。
●豆腐、納豆、豆乳など、一見無難に思える食材も注意してください。共通して含まれている栄養分であるイソフラボンも実はポリフェノールの一種です。ポリフェノールは歯に色素沈着を起こしやすい物質のため、元の食品の色が濃くなくても、歯の黄ばみに結びつきます。
●その他には一般的に賛成の強い食品に注意が必要です。トマト、レモン、わさび、からし、マスタード、ケチャップ、 カレー(香辛料) などが該当します。一見気づきそうにない物としては、酢や柑橘系の原料を使ったドレッシングや、ビタミンCを含んだ栄養ドリンク、炭酸飲料などに注意が必要です。
着色しやすい食事をとってしまった場合
食後すぐに歯を磨いてください。時間の経過とともに着色が進行してしまいます。
着色汚れ(ステイン)除去をうたっている歯磨き粉や、ホワイトニング用歯磨き粉などを私用してもらえれば尚良しです。それと定期的な歯科医院でのクリーニングを受けるようにすると安心です。
どうしても着色しやすい食事しないといけない場合
口腔内が乾いていると着色の進行が早まります。どうしても着色しやすい食事をする際はコップ1杯の水を飲んでから食事をしてください。湿らせてから食べることで少し着色しにくくなります。
ホワイトニング後におすすめのメニュー
先述のような注意すべき食材の情報を考慮していただき、安心して召し上がっていただける食事の一例をご紹介いたします。ポイントはなるべく色が薄い、もしくは白い食べ物(イソフラボンを含む物は除く)を選んで食べることです。
朝食の例
食パンを召し上がる場合はジャムではなくバターやマーガリンがおすすめです。飲み物は牛乳をおすすめします。
昼食の例
ランチにパスタを食べるなら、酸性のトマトを使ったトマトソース系ではなく、ソースを使わないペペロンチーノや白いホワイトクリームソース系を選んでください。
ラーメンなどの麺類も色の濃い味噌を使った味噌ラーメンよりも塩ラーメンを食べましょう。
夕食の例
白米は食べても大丈夫です。焼き肉や焼き鳥などの焼き物も、色の濃い調味料を使ったタレではなく塩かコショウで味付けしたほうがよいです。
キャベツやレタス、大根などを使ったサラダはよいですが、酸性のトマトは入れないようにしてください。またドレッシング類についても酸性の酢をダイレクトに使ったものよりも、酢がマイルドなマヨネーズなどがおすすめです。
ケチャップや色の濃いソースをかける食材(ハンバーグなど)も塩・コショウを振りかけます。
お漬物類も唐辛子の色素が強いキムチは避け、日本の浅漬け類が向いています。
アルコールについてはワインなら白ワイン、また日本酒や焼酎がおすすめです。
せっかくホワイトニングをして白くてきれいな歯を手に入れたのなら、できるだけ長くその歯を保っておきたいものです。ポイントはホワイトニング直後の食事と、さらにその後の食事で着色しやすいものを避けることです。特にホワイトニング直後は着色しやすいので、慎重に食事をするようにしましょう。