京都市の皆さま、こんにちは!あきデンタルクリニックです。
前回は歯が欠けてしまう要因や、それに伴う影響と「前歯が欠けたとき」の治療についてご説明しました。今回は続けて「臼歯が欠けたとき」についてご案内します。
歯が欠けたときは~臼歯~
前歯と違い、臼歯はあまり他人からも見られることも少なく、臼歯の歯冠部が欠損した場合は、審美性よりもまず上下の歯との噛み合わせを最優先して判断します。
小さな欠損から大きな欠損まで、さまざまな状態に対して数多くの治療方法があり、状況により最適な方法を選ぶようにしていきます。
欠損のサイズが小さい場合は、前歯と同様に充填物(プラスチックの一種であるコンポジット・レジン)での治療が可能ですが、噛み合わせの力が強くかかる咬合面が欠損している場合や欠損のサイズが大きい場合に対しては、金属製の充填物を装着することが考えられます。
この際使用する充填物のことをインレーと呼びます。
この充填物(インレー)は、特殊な歯科用金属を精密に鋳造し制作するもので、非常に小さいサイズ(数十ミクロン)の精度で歯に適合することが可能です。最終的に歯科用セメント(接着剤)を用いて歯に装着します。
使用する金属は、もちろん人体に無害でなければならず、さらに鋳造精度がよく、臼歯ならではの強い噛み合わせの力に耐え、長期にわたり口の中で安定していることが必要となります。
治療に使われる金属の種類は数多くあり、金・白金合金、金合金、金・銀・パラジウム合金などになります。
また診察の結果、欠損した部分が歯全体に及んでいる場合はもちろん、医師が将来的に口腔内全体の歯のダメージが考えられると診断した場合、予防する目的で、歯全体を削ってすっぽりと被せる治療方法もあります。