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京都市のみなさまへ 高齢者の口腔ケアについて

京都市のみなさま、こんにちは!

本日は高齢者の口腔ケアについて、ご案内いたします。

口腔ケアの目的は?
高齢者の口腔ケアの主な目的は3つです。
◆誤嚥性肺炎の予防
口の中にある歯周病菌を含む様々な細菌が、誤って気管に入り発症する肺炎が「誤嚥性肺炎」です。京都市中京区の歯科 あきデンタルクリニック
人間は本来、気管に異物が入ると反射的に咳をして、外部に吐き出そうとします。ですが高齢者、特に要介護者の方はその反射が弱くてうまく吐き出すことができず、そのまま気管や肺に入りこんだ細菌や異物が原因で肺炎を起こしてしまいます。
ですので口の中の汚れや細菌を減らすことで、誤嚥性肺炎の予防につながります。

◆唾液の分泌を促す
唾液には口の中を清潔に保ち、また消化を助ける働きがあります。口の中の乾燥を防ぐのも、口腔ケアの大きな目的の一つです。

◆口腔機能低下の予防・改善
口腔機能が低下すると、しっかりと噛むことが難しくなり摂食障害や嚥下障害にもつながります。口腔ケアを行うことにより舌や口周りの筋肉を動かして、機能低下の防止に努めましょう。
また食事をよく噛むことで脳に刺激が与えられ、認知機能の低下を予防・改善するという研究結果も出ております。脳の働きにもよいのでなるべくたくさん噛むようにして食事を摂りましょう。

要介護者の口腔ケアでの注意点
◆多くの水や歯磨き粉などの洗浄剤を使用しない
口腔機能が低下すると、口の中に水をためていることが苦手になります。水を口の中にためていられずにのどに落ち込み、そのまま、誤嚥してしまう恐れがあります。

◆頸部を前屈させて咽頭に流入しないように配慮する
顎を引く姿勢は、口の中に水をためておきやすい姿勢です。この姿勢により汚れた水がのどの中に入らないようにできますので、なるべくこの姿勢を保つようにしましょう。

◆こまめに歯ブラシを洗う
歯を直接みがく歯ブラシには口腔ケアの過程で多くの細菌の塊や食物残渣などの汚れが付着します。しっかり洗い流しすすぐことで、きれいな歯ブラシを口に戻すようにします。
歯ブラシをある程度したら、口腔ケア用のウェットテッシュなどで、粘膜をふき取りながら口腔ケアを行うことも、うがいが出来ない人などには有効な方法の一つです。

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