京都市のみなさま、こんにちは!
本日は子どもの不正咬合改善に向けた対策についてご案内させて頂きます。
不正咬合改善の対策
不正咬合は遺伝・虫歯や歯周病・生活習慣・病気など様々な原因によって起こります。
近年では、食生活において硬い食べ物を食べる機会が減少し、かむ回数も少なる事から顎の発達不良が原因で不正咬合になるケースが多いです。この他にも慢性鼻炎が原因で口呼吸をする事によって、不正咬合に至るケースもあります。
不正咬合は健全な成長や発育を妨げるだけでなく、身体全体の健康をも損ねたり、精神面においても悪影響を及ぼす場合もあります。
子どもの不正咬合の主な原因は、遺伝・病気・癖・乳歯のむし歯・乳歯の早期喪失などです。大人になって綺麗な歯並びで良い咬み合わせを獲得するには、子供の頃から歯科での矯正治療などの何らかの対策が必要です。
不正咬合の種類と対策
叢生(そうせい)
歯が何本か重なっている状態です。
体を使う遊びをさせたり食事中のテレビは消し、正しい姿勢で一口に30回以上噛んで食べる習慣をつけさせるとよいでしょう。食事は必然的に噛む回数が増える様に工夫しましょう。
上顎前突(じょがくぜんとつ)
上顎が前に突出しているように見える状態です。
実際に上顎が突出しているケースもありますが、下顎の成長が十分でなかったり、上の歯が前に傾斜しているケースが多いです。
指しゃぶりが原因になっていることが多いので、4歳までに指しゃぶりを止めさせる、指を使う遊び道具を与え肌と肌の触れ合う遊びを取り入れるなど、精神的に満足する様にすれば、無理なくやめられるケースもよく見られます。
口呼吸をしている場合は一度耳鼻科を受診しましょう。
下顎前突(かがくぜんとつ)
上顎に比べて下顎の方が前に出ている状態です。歯の大きさや顎の大きさが原因で傾きが生じることがあります。
下顎を前に出す癖がある場合は悪い癖をやめさせる事がポイントです。口呼吸が原因の場合は耳鼻科を受診して鼻呼吸ができる環境を整える必要があります。
舌を歯と歯の間にはさむ、舌を出すなどの習慣は止めさせましょう。口を閉じる癖をつけ、口周辺の口輪筋を鍛える習慣が大事です。
過蓋咬合(かがいこうごう)
噛み合わせた際、下の前歯が見えなくなるほど前歯のかみ合わせが深い状態です。歯の傾きや顎の大きさなどによって生じます。
食事中は姿勢に気をつけ正面を向いてなるべく30回以上よく噛んで食べましょう。
なるべく下を向かない事を意識して、大きな声を出しながら全身を使った運動をする事を進めましょう。
また、よく歩くなど体を動かし筋力をつけ正しい姿勢を長時間保てるように習慣づけましょう。
交叉咬合(こうさこうごう)
上下の奥歯が横にずれたまま噛み合わさっている状態です。指しゃぶりや片側を見ながら食事をするなどが原因になります。
食事は正面を向いて左右で均等によく噛んで食べましょう。
低めの枕で天井を向いて大の字で眠ることや、頬杖をやめ普段から正しい姿勢を保つ習慣が大切です。もし奥歯まで噛み合わせが交叉しているようであれば早めの矯正が必要になります。