京都市のみなさま、こんにちは!
前回は歯周病の進行と軽度の症状についてお伝えしました。
今回は中等度~重度の症状、歯周病のセルフチェックについてご案内いたします。
中等度の歯周病
軽度の歯周病の症状が進行して、歯を支えている骨(歯槽骨)が半分くらい溶けていきます。歯が少しずつぐらぐらするようになり、歯が浮いたような感じがしたり、だんだんと硬いものが噛みにくくなってきます。
歯周ポケットは軽度の時よりもさらに深くなり、歯垢によって歯肉が腫れているのでさらに奥まで細菌が進入していきます。
歯根に歯石が付いて沈着すると、歯周ポケットの中まで歯ブラシの毛先が届かなくなるので、さらに歯肉からの出血や痛みのため歯磨きが困難になります。結果細菌の除去が不十分になり、より症状が進行していきます。
この治療のためには軽度の歯周病の治療の他に、さらに歯肉縁下の歯石の除去を行うとともに、検査も精密に行う必要があります。
治療期間も軽度の場合よりも長くなり、1~2か月の期間が必要となってきます。
重度の歯周病
重度まで進行しますとさらに歯槽骨が溶けていき、歯肉の腫れも頻繁に起こるようになります。
中等度の歯周病の治療とあわせて、歯周外科による手術も必要になる場合が出てきます。それに伴い治療期間も中等度の場合よりもさらに期間がかかります。
歯石を除去して十分に歯みがきをしていても、必ず歯石は沈着してきます。歯石には歯周病のもとになる菌が一杯です。ですので口の中の歯周病の菌の数を減らさなければ歯周病はどんどん進行していきます。定期的に歯石の除去をすることが重要なのです。
また、歯みがきについても自分では十分にできていると思いがちですが、いつの間にか疎かになっていることも多いので、定期的に歯科でブラッシングのチェックを受けるようにしましょう。
もしかして歯周病?セルフチェック項目
□ 朝起きたとき、口の中がネバネバする
□ 歯みがきをすると出血する
□ 口臭が気になる
□ 歯肉がむずがゆい、痛い
□ 歯肉が赤く腫れている(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
□ かたい物が噛みにくい
□ 歯が長くなったような気がする
□ 前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきて、食物が挟まることが増えた
上記の項目に3つあてはまる:歯周病ではないですが、油断は禁物です
上記の項目に6つあてはまる:歯周病が進行している可能性があります
上記の項目に全てあてはまる:歯周病の症状がかなり進んでいます
以上を参考に、ご自分および歯科で予防するように努めましょう。
6つ以上の方は、早めに歯科にご相談、受診してください。