京都市の皆さま、こんにちは!あきデンタルクリニックです。
顎関節症(がくかんせつしょう)、⽿の下のあたりに違和感や痛みを感じる、⼝を開けたとき「パキッ」という⾳がしたり、という⽅はいらっしゃいませんか?今回は、あごの関節のトラブルである、顎関節症についてご案内します。
顎関節の仕組み
普段、⼈は⾷事の際は⾷べ物を上下の⻭ですりつぶしたり、喋ったりするときなど⼝を開けたり閉じたりと当たり前に⼝の開閉を⾏っています。⼈のあごの仕組みとして、下あごの⾻と上あごの⾻とは離れており、下あごの⾻の左右の頭と上あごの左右の凹みとの間には顎関節(がくかんせつ)と呼ばれる関節で繋がっています。そして周りの筋⾁や関節円板、靱帯などによって、下あごの動きが上⼿にコントロールされているのです。
下あごの関節の頭の部分は、⼝を開ける際には、筋⾁に引っ張られ、まわり、関節円板の上を滑る、という運動をします。この運動が円滑に⾏われず、⼝を開け閉めする際に顎関節やそれをコントロールする筋⾁などに負担を掛けることにより、さまざまな症状が出ることになります。そしてそれは顎関節症と呼ばれます。
顎関節症の症状
顎関節症の症状は⼤きく分けると、
① ⼝を開けづらい
② ⼝を開けるときに⾳が嗚る
③ ⼝を開けたり閉じたりする時に痛みがある
などですが、症状がひどい場合は⼝がほとんど開かなくなってしまうこともあります。
顎関節症の原因
顎関節症が発⽣する原因はさまざまあります。
まずあごの動かし⽅が悪くて起こる場合です。ほおづえをつきながら、何かを⾷べながらテレビを⾒る癖があったり、あごをカクカクさせる習慣などがこれにあたります。睡眠中に⻭ぎしりの癖がある⼈も注意してください。
あごの関節はドアの蝶つがいと同じで、おかしな⽅向に開けたり、必要以上の強い⼒を加えたり、無理に開け閉めしようとすると関節に⼤きな負担がかかります。
次に、⼝の中に原因がある場合です。抜けた⻭があるのに放置したり、むし⻭や⻭周病を治療しないままにしておくと、知らず知らずに咬み⽅や上下の⻭の咬み合わせのバランスが変化し、顎関節に負担をかけることになります。また、⻭のかぶせものをとれたままにしておいたり、噛み合わせの合っていない⼊れ⻭や壊れた⼊れ⻭を無理に使っていたりすることも原因となります。
最後に、体の不調が影響する場合です。慢性の肩こり、腰痛をもっているような⽅は、それがあごの動きに影響し、顎関節症を引き起こすという考え⽅もあります。よって、治し⽅もその原因によって変わってくることになります。まったく別の病気が原因で顎関節付近に痛みが出ることもありますので、気になる症状がありましたらまずは⻭科医院で診察を受けてください。