京都市中京区のみなさん、こんにちは！
今日はむし歯菌についてご案内します。
むし歯は細菌に侵されてかかってしまう疾患です。
その細菌の代表選手がミュータンス菌と呼ばれる細菌で、生まれたての赤ちゃんの口のなかには存在しないのが一般的です。
1歳半～2歳半頃の成長期、乳歯が生えそろい始めた頃にむし歯に侵されはじめるケースがみられます。
原因は勿論ミュータンス菌です。このミュータンス菌はどこからきたのでしょうか？
なんとこれはミュータンス菌を持っているご両親や大人の方が口移しで食べものを与えたり、同じお箸、スプーン、フォークなどの食器を使ったりすることが原因とされています。
ミュータンス菌が歯に付着し歯垢（プラーク）をつくり、食べ物の中に含まれる糖質（とくに砂糖）を代謝し、酸をつくります。この酸が歯の成分であるカルシウムやリンを溶かすことでむし歯が発生するのです。
ミュータンス菌はグルカンという粘着力のある物質を生産し、歯の表面を覆うエナメル質に付着させて住処を作ります。他の細菌と共存しながらさらにむし歯を拡大して行きます。
この細菌の住処が歯垢（プラーク）なのです。歯垢は放っておくと歯石になってしまい、歯石になると歯みがきでは完全に取り除くことが出来なくなるので、歯科で除去してもらうことになります。